わかってても止まらないってワケ
構築の組み方としては
①自分のパーティーの強みを知る
②構築の基本指針を決める
③対面を考えて調整
みたいな流れ。
①自分のパーティーの強み
・はやい
攻撃力/防御力の高さはテラスチェンジによるタイプ一致/不一致を作って誤魔化せるけどすばやさは簡単に覆せない。また、はやいポケモンは余った努力値を攻撃力/防御力に振ることが出来る。
限定環境下で最も優れたステータス。
・メタモン
はやいポケモンへの対抗策として積み技で抜くことが挙げられる。しかしメタモンga
パーティにいるだけでこのプランを抑制してくれる。
・600族×2
エースポケモンを秘蔵ポケモンで1対1交換して、残った戦力で張り合うプランが取りにくい。
なおかつ2匹とも毛色が違うため両方を押さえ込む手段が非常に限られていて厄介。
②基本方針
①の時点で自パーティーは容易には対策し切れないパワーを持っている自覚があった。
こういったデッキが捲られるパターンというのは見れる範囲を広げようとしてデッキパワーを落とす事だと思ったので、基軸をしっかり決めて動かさない事にした。
自分のパーティーが相対的に弱い場合は対策がメインになるのでこの工程は省かれるかも知れない。
※デッキパワーを落としてる例
・デッドゾーンを削ってマナクライシスを入れるアナデッゾ
コンセプトの結論としては対面最強セグレイブが1.5匹持って行って勝つ事に決定。
加えてセグレイブが苦手な特殊範囲を見れて、高いすばやさでセグレイブの削り残しを狩れるドラパルトが準レギュラーとして内定した。
・タスキを潰したり最後の差し合いを制するこおりのつぶてはマストで採用。
・引先が安定しない+テラスタル回避でターンを消耗してしまうこだわり類はこいつらに絶対に持たせない。
・セグレイブが見れない範囲を見ることが目的なのでドラパルトは特殊。
細かな技などは決めずにこの3点を決定事項として各々のポケモンを見ていく事にした。
③各対面調整
・特殊耐久が高め
・催眠キノコが面倒
・ブリムオンのトリックルーム展開がこちらの強みであるすばやさを消されるのでヤバい。
・ゾンビオリーヴァに屈しないようにする
セグレイブ・ドラパルトをタイプで見れるブリムオンは確定で出てくると予想。特に初手トリックルームが通ってしまうとこちらの強みであるすばやさが意味をなさなくなってしまうのでマストで対処しなくてはならない。ここでの対処にエースポケモンを使い、なんらかの手段で躱されてしまった場合それだけで敗着になる可能性がある。よってセグレイブ以外の持ち駒で突破できる手段を用意しておきたかった。
最初に考えたのは型破り挑発バスラオ。挑発を撃ったとしてブリムオンを殺し切れるか怪しかったため没に。
次に見つけたのがこだわりハチマキムクホーク。テラスタルブレイブバードでブリムオンを確1とることが出来る上に厄介な草ポケ×2にも強い。テラスタルを消費するので後続のドラゴンがフェアリーテラスタルに嬲られる恐れがあったが、元からパーティーにフェアリーがいる事とスズケンは人に対するメタでテラスタルを用意するより相手が用意してくるアクションを上手く回避するようなテラスタルの切り方をしてくる気がしたので問題ないと思った。
それでもなんらかの方法でドラゴン2匹が持ってかれることが怖かった+特殊の通りが良くなかったのでドラパルトにはお留守番してもらう事に。代わりに挑発でスズケンの奇策を潰せそう+鬼火でセグレイブを通しやすい+そもそも氷タイプがめちゃくちゃに刺さってるユキメノコを採用する事にした。
さいころさん
・ステロ+あくびで終わらせられる可能性がある。
・カバ+キラが特殊物理どっちも持ってて強い。どっちが先発でも強い。
・トリルされるとダルい。
キラフロルのマジカルシャインで1.5匹持っていかれる事とあくびループに入ってしまうことを絶対に回避したい。ステロトリル対策としてユキメノコから投げたかったが、キラフロルから入られるとパワージェム→カバに交代でみちずれ出来ずに死ぬため難しい。セグレイブはどっちらにも強く出れるが、初手死すると大きく有利を与えてしまうため他のポケモンに先発を任せたい。
決定的な対策がパッと思いつかなかったので、ドラパルトに催眠対策を搭載して後ろから出てくる物理アタッカーをユキメノコで弱らせてセグレイブで〆るイメージだけしておいた。
ばーしー
・マリルリがドラゴンズの天敵。
・ラウドボーンがテラスタル次第では突破できなくなる。
・マンダの威嚇がダルい。セグレイブの地震の一貫を切られている。
マリルリを自由にさせるとゲームエンド。マンダに暴れられてもゲームエンド。ラウドボーン処理出来なくてもゲームエンド。選出が読みやすくはあるが、難題を押し付けてくるパーティー。
通常環境の場合マリルリをセグレイブ電気テラスタルで捌くケースもあるが、セグレイブを歪めないことがコンセプトなのでやりたくない。
マリルリ対策として落ち着いたのはおにびを入れること。最初はユキメノコのみで対策する予定だったが、ラウドボーンに引かれた場合ラウドボーンにみちずれしてもマリルリの脅威が止まらなくなってしまうためドラゴン自体で対策する必要があると思った。
ラウドボーンはテラスタルを切られなければドラパルトのゴースト技とセグレイブの地震で押し切ることが出来る。問題はテラスタルを切られた場合。今回は特殊受けの回答に火力バカムクホークを、物理受けの回答にドラパルトのりゅうせいぐんを選んだ。
マンダは積まれると3タテ余裕になってしまうため積ませる余裕のないポケモンを3匹選出する事にした。ムクホークはいかく込みでも耐久薄いマンダをテラスタルブレイブバードで確1取れる。ドラパルトはみがわりで様子見して鬼火orテラスタルフェアリーの選択を取れる。セグレイブはげきりん以外耐える。
ムクホークのこだわりハチマキブレイブバードがマリルリにも確1取れたため、サイクルされてもある程度回答を準備することができた。
あんず
・トリックからサイクル回されると面倒
・マスカーニャのじゃれつく連打
・龍舞マンダ
とにかくできることが多いため、対策をしたところで空振りに終わってしまう可能性が高い。下手な対策を取るのではなく素の強さで押していける選出を心掛けたい。
テラスタルはこちらのドラゴン達がフェアリー技かドラゴン技を回避するために切りたいのでムクホークは留守番。マンダに強く、マスカーニャに鬼火を入れられるユキメノコを3匹目として選択。ロトム以外には先発で確実に役割を持てるのでめちゃくちゃかみ合っていた。
最終的な選出パターンは以下の3パターンに決まった。
A.ムクホークで1匹殺してセグレドラパにつなぐ
B.ユキメノコで1匹機能停止に追い込んでセグレドラパにつなぐ
C.ムクホメノコで荒らしてセグレイブが締める
パーティー紹介
いるだけで積み技を抑制してくれる神。
選出して勝っても面白くなさそうだったのでベンチを温めてもらった。
名前は町田の中でもよくわからなかった人から。
バスラオ a.k.a セキヤ@いのちのたま
特性 かたやぶり
テラスタル みず
性格 いじっぱり
努力値 H76 A252 S182
技 ウェーブタックル/アクアジェット/もろはのずつき/ちょうはつ
デンリュウよりは技範囲が広く見えた+あんずのパーティに出せないことはなさそうだったため入れておいた。
ちなみにらんぼうポケモンらしい。
ムクホーク a.k.a かけぬけて @●●●●ハチマキ
特性 すてみ
テラスタル ひこう
性格 いじっぱり
努力値 H4 A252 S252
いじっぱりじゃなくてもボーマンダ確1取れるので性格は絶対にようきにするべきだった。メインで選出するのは草生えてるスズケンなのでブレイブバード>すてみタックル。
名前はいのちがけの1番に合う漢から。
特性 のろわれボディ
テラスタル くさ
性格 おくびょう
努力値 H92 B4 C228 D4 S180
技 こごえるかぜ/おにび/ちょうはつ/みちづれ
乱数杯MVPポケモン。最速100族抜き調整。テラスタルはキノコのほうしとやどりきのたね避け。Cはこれ以上振っても無振ボーマンダへのこごえるかぜが乱数81.5%から変わらなかったためちょっと耐久に振った。どうせタスキだし振らなくて良かったような気もする。
恨み抱え 雪山に 消えし 女人の魂 宿りし ポケモン。
行い悪し 男を 呪い殺すと 伝承あり 肝冷えたり。
ドラパルト a.k.a こげくさい @たべのこし
特性 のろわれボディ
テラスタル フェアリー
性格 ひかえめ
努力値 H236 B20 C164 D44 S44
技 おにび/たたりめ/みがわり/りゅうせいぐん
HPは16n+1の中で最大値。Sは最速100族抜き。マスカーニャに抜かれることは割り切った。Dはメガネキラフロルのマジカルシャインを乱数56.25%。Bはスカーフいじっぱりマスカーニャのじゃれつくをはずれ含めて4割生きる。余りはC。みがわりは催眠対策兼テラスタル様子見。壁張ってくる人がいなさそう+耐久があったのでのろわれボディ。
名前はいつも最高の飯を食べている男から。
特性 ねつこうかん
テラスタル フェアリー
性格 いじっぱり
努力値 H132 A252 B76 D44 S4
HPは16n-1の中で最大。Sは4振りロトム&キラフロル抜き。耐久はフェアリー技予想しているロトム、ウルガモス、ブリムオンが特殊なためD意識高め。鬼火意識もある。Aは甘えなしの最大火力。りゅうのまいをしたターンになんかされて負けるのが嫌だったのでチョッキ持ち。
名前はいかさまダイスを匂わせる男から。
※没案
ドラパルト@いのちのたま
テラスタル みず
さいころさん対面をどうにかするために考えていた型。こっちにするとマリルリがどうしようもなくなったため没に。今思えばばーしー対面をユキメノコムクホークセグレイブにしてさいころさんに勝ちにいっても良かったかもしれない。
おわりに
思考回路が自分のプランを押し通す方向に偏っていたため、相手が何をしてくるかあまり考えてこなかったところが良くなかった。特に自分の構成の強みをすばやさだとしている以上、すばやさで上を取りに来るスカーフアタッカーの存在は最大限警戒するべきだった。今回は他プレイヤーに驚かされてばかりだったので次回はぜひ全員を騙せるような秘策を持って挑みたい。消して恵まれたとは言えない個体値のポケモンの長所を最大限生かし、テラスタルによる巧みなテラスタル展開を魅せてくれたさいころさんに最大限の称賛を。